弱視の子供のメガネ完全ガイド:選び方とかけ続けてもらうコツ
子供が弱視と診断されると、多くの保護者はまずアイパッチから始まると思いがちです。ですが、ほとんどの場合、最初の治療は一本のメガネです。なぜメガネが先になるのか、そして嫌がる幼児にどうかけてもらうのかを知っておくと、治療全体がぐっと楽になります。
なぜメガネが最初の一歩なのか
弱視は、片目または両目からぼやけた、あるいはちぐはぐな像が脳に届き、弱いほうの信号を脳が無視するようになって起こります。メガネは背景にある屈折異常を矯正し、網膜にはっきりした像を届けます。そこで初めて、脳はその目に注意を向け始められます。
実際、屈折性弱視の多くの子供では、メガネだけでも大きく改善することがあり、アイパッチがまだ要らない場合もあります。眼科ではこれを「屈折矯正への順応」と呼び、数か月続くこともあります。アイパッチやアトロピンは、メガネが単独でできることをやり切ってから加えられるのがふつうです。
度数の処方を読む
メガネの処方には、片目ごとに三つの数値が並ぶのがふつうです。
- 球面度数(SPH):主となる矯正度数。プラス(+)は遠視、マイナス(-)は近視を表します。
- 円柱度数(CYL):乱視の量。角膜のゆがみによって、すべての距離で像がぼやけます。
- 軸(Axis):乱視のある角度(1〜180度)です。
覚えておきたい言葉が不同視です。左右の度数が大きく違う状態を指します。これは弱視のよくある原因の一つで、脳がこっそり見えやすいほうの目を優先してしまうからです。メガネで左右の像のバランスを整えると、両目を一緒に使えるようになります。
幼児が本当にかけてくれるフレーム選び
- レンズ:ポリカーボネートやトライベックスを選びましょう。軽くて割れにくく、紫外線カットも備わっていて、活発な子供に最適です。
- かけ位置:フレームは水平に乗り、ずり落ちず、視線が各レンズの中央を通るようにします。
- かけ心地:バネ丁番のフレームは、曲げたり引っぱられたりしても丈夫です。やわらかく調整できるケーブルテンプルやバンドがあると、よく動く幼児でもメガネが外れにくくなります。
- ブリッジ:幼児は鼻の付け根が低いので、大人用を小さくしたものより、子供向けに設計されたフレームのほうがずっとよく合います。
- 色は本人に選ばせる:「自分のメガネ」という気持ちが、かける意欲を高めます。
「うちの子、かけ続けてくれない!」
最初に嫌がるのはごく普通のことです。世界が急に違って見え、小さな子は限界を試すものです。次のような工夫が役立ちます。
- 好きな番組や絵本など、楽しい活動の最中に始めて、メガネを良いことと結びつけます。
- 最初は短時間にとどめ、外れるたびに静かにかけ直します。けんかにしないことが大切です。
- 本当にかけ心地が良いか確認しましょう。しつこく引っぱるのは、フレームが当たっているサインのことがあります。
- メガネをかけたお手本を見せましょう。親自身、きょうだい、好きなキャラクターでも構いません。
- かけたときはほめ、外したときは叱らない。多くの子供は1〜2週間で慣れます。
度数はどのくらいで作り直す?
子供の目は速く成長し、変化も速いです。たいていは6〜12か月ごとの再検査が必要で、目の発達に合わせて度数も調整されます。古いメガネを無理に使い続けないでください。合わなくなったレンズは、ぼやけた像を再び網膜に映し、弱視治療の進みを止めてしまいます。
よくある誤解を解く
「メガネをかけ続けると、目が怠けて依存してしまうのでは?」いいえ。これは眼科で最も根強い誤解の一つです。
メガネが目を弱くすることはありません。視覚システムが正しく育つために必要な、はっきりした入力を与えるものです。目を「鍛える」ためにメガネをかけさせないのは逆効果で、最も大切な発達期に脳から明瞭な視覚を奪い、弱視を悪化させかねません。
メガネとアイパッチを併用する
メガネが役割を果たし始めると、医師はアイパッチやアトロピンを加えて、弱いほうの目をさらに押し上げることがあります。メガネはそのまま下にかけ、アイパッチは良いほうの目にあてます。まさにここでPiggy Peekabooが役立ちます。アイパッチの時間を夢中になれるゲームに変え、子供が集中を保ち、すすんで取り組めるようにします。
ご注意:度数や治療を始める時期は、必ず眼科の専門家が決めます。本ガイドは医師の助言を補うものであり、置き換えるものではありません。